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エントロピーの理論

エントロピーはたんなる物理学の概念ではない。エントロピーの法則は、生命システム、意識システム、社会システムといったあらゆるシステムを貫く法則である。本書は、オートポイエーシス、超越論的自己関係性、コミュニケーション・メディア、ファルス、スケープゴート、貨幣のシステム論的分析を行いつつ、さらにエントロピー史観から人類史を概観する。

目次

第1章 生命システムの構造

第2章 オートポイエーシス

第3章 超越論的哲学

第4章 鏡像関係とファルス

第5章 スケープゴート

第6章 エントロピーの経済学

第7章 人間の誕生

第8章 文明の誕生

第9章 マネーサプライと戦争

さらなる読書のために

熱力学的な、つまりオーソドックスな一般向けのエントロピーの解説に関しては、

などがある。本書では取り上げることができなかったが、エントロピーと環境問題に関しては、

を参照されたい。エントロピーと情報の関係については、

が詳しい。ただ、エントロピーの大きさをそのまま情報量と考え、でたらめの効用を説くのは、受け容れられない。

が、指摘するように、でたらめさをたくさん否定すれば否定するほど情報量が大きくなると考えるべきである。この本は、物理学者が書いた本だが、経済学への適用も試みており、少し古いけれども、お薦めの入門書である。

[投稿者:永井俊哉]
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