Windows XP から Windows 7 へのアップグレード
Windows 7 Home Premium(SP1)を搭載したエイサーのパーソナル・コンピュータ、Aspire AS5750G の初期設定の作業のまとめ。OS の主役が、全世界的に、Windows XP から Windows 7 に変わりつつある今が、一般の消費者にとっての買い替え時でしょう。
0. なぜ今 Windows 7 なのか
Windows 7 は、Windows Vista(NT6.0)の後継として開発された、Windows NT6.1 に相当するパソコン用のオペレーティング・システムです。StatCounter Global Stats の調査結果によると、世界中で最も大きなシェアを持つデスクトップPC向けOSは、Windows XP(青色のグラフ)から Windows 7(黄色のグラフ)になりつつあるとのことです。Windows Vista(緑色のグラフ)は、結局、Windows XP を凌駕することなく、失敗作として終わりそうです。
マイクロソフトは、Windows 7 のベータ版を無料で配布し、2000 を超えるバグを修正しました[DailyTech(2009年2月26日)Microsoft Says It Has Fixes for 2,000 Windows 7 Bugs Thanks to Testers]。それでも、正式発売後も様々な不具合が報告され、2011年2月にサービス・パック1が出されました。
一般的に言って、新しい物好きを除けば、Windows OS は新バージョンが出た直後には買わない方がよく、そうした人たちからのバグ報告を受けて、十分に改良された頃にアップグレードすることが望ましい。Windows 4.x の最終版である Windows ME のような失敗例もあるので、サービス・パックが出ない段階で買うべきではありません。それで、私はこれまで、Windows NT5.1 に相当するダウングレード版の Windows XP (SP3) をインストールしたパナソニックの Let's note を使っていたのですが、サービス・パック1が出て、かつその後大きな問題点も指摘されなくなったのをきっかけに、Windows 7 搭載のパソコンに買い替えることにしました。2012年の秋には、Windows 8(仮称)が発売されるようですが、これも発売直後に買うべきではないでしょう。Windows 7 のメインストリーム・サポート終了日は、2015年1月13日ですが、パソコンを3年を超えて使うのは危険なので、その頃までには買い替える予定です[追記を参照のこと]。
1. 初期作業
購入後、最初にするべき作業。使用したパソコン、Aspire AS5750G の基本的な仕様は、以下の通り。
- OS:64bit版 Windows 7 Home Premium(SP1)
- CPU:Core i7 2630QM(4コア8スレッドでクロック数2.0GHz)
- GPU:GeForce GT 540M
- Memory:8GB
- HDD:640GB
- USB:2.0規格が2ポート,3.0規格が1ポート
- ディスプレイサイズ:15.6(1366×768ドット)
- 光学ドライブ:ブルーレイ,DVD-RAM/±R/±RW
1.1. コンピュータのセットアップ
購入したコンピュータと無線LAN用のアクセス・ポイントを用意して、以下の作業を行います。
- コンピュータにバッテリを挿入し、ロックする。
- コンセントに接続し、電源ボタンを押す。
- ワイヤレス接続がオンになっていることを確認してから、現れる画面の指示に従う。
- 受信可能なワイヤレス・ネットワークが自動的に検出され、リストされる。
- パスワード(セキュリティ・キー)を入力。
- 用意したアクセス・ポイントのワイヤレス・ネットワークを選択する。
- 保証サービスを受けるために、ユーザ登録をする。
1.2. リカバリー・ディスクの作成
Acer eReccovery Management を用いて、システム設定、アプリケーション、データをハードディスクや光ドライブにバックアップし、万一の時に、工場出荷時設定あるいはユーザが設定したシステム設定に復元することができます。ここでは、DVD-R でバックアップすることにします。
- DVD-R 3枚を用意します。
- [スタート]→[すべてのプログラム]→[Acer]→[Acer eRecovery Management]をクリック。
- [デフォルトイメージディスクの作成]をクリック。
- [開始]をクリックすると、バックアップの作成が開始されます。
- 「すべてのディスクが正常に書き込まれました」というダイアログボックスが出たら、[はい]を押して終了します。
リカバリーの方法に関しては、汎用ユーザーガイドを参照してください。
1.3. 更新プログラムの自動取得
Windows Update により、インターネット経由で Microsoft から最新のセキュリティ更新プログラムとアップグレードを取得することができます。ここでは、それを自動的に行うように設定します。
- [スタートメニュー]から[コンピュータ]を選んで右クリックする。
- [プロパティ]をクリックし、 “Windows Update”をクリックする。
- 左側のウィンドウで、[設定の変更]をクリックします。
- [重要な更新プログラム]で、[更新プログラムを自動的にインストールする]を選択。
- 更新する日時を指定します。
- [推奨される更新プログラム]で、[推奨される更新プログラムについても重要な更新プログラムと同様に通知する]のチェック・ボックスをオンにして、[OK]をクリックします。
2. パフォーマンスの改善
娯楽目的で使うのでないなら、パフォーマンスを重視して、ユーザを楽しませるための効果や機能は無効にしたほうがよい。Windows 7 の高速化には、Win高速化 や Comfortable PC や X-TUNE などのツールを使うと便利だが、ここでは、こうしたサード・パーティのツールを使わずに簡単にできる作業を紹介する。
2.1. 視覚効果をオフにする
- [スタートメニュー]から[コンピュータ]を選んで右クリックする。
- [プロパティ]をクリック。
- [システムの情報設定]をクリック。
- [詳細設定]タブの[パフォーマンス]から[設定]をクリック。
- [視覚効果]タブのオプションから[パフォーマンスを優先する]を選択し、[OK]をクリック。
2.2. 軽量のテーマを作成する
- デスクトップを右クリックし、ショートカットメニューの[個人設定]メニューをクリック。
- [個人設定]ウィンドウの[オンラインで追加のテーマを取得]をクリック。
- [Windows 7 ベーシック]を選び、これをカスタマイズする。
- [デスクトップの背景]をクリックして、単色を選ぶ。
- [ウィンドウの色]をクリックし、白を選んで、色の濃度を最低にする。
- [サウンド]をクリックし、[サウンドなし]を選ぶ。
- [スクリーンセーバー]をクリックし、[スクリーンセーバーなし]を選ぶ。
- [テーマの保存]をクリックして、名前を付けて、マイテーマとして保存する。
2.3. ゲームを無効にする
- [スタートメニュー]から[コントロールパネル]をクリック
- [プログラム]をクリック
- [Windowsの機能の有効化または無効化]をクリック
- [ゲーム]のチェックを外す
- チェックが終わったら、[OK]をクリック
[スタート]メニューの右側から[ゲーム]という項目を削除するには、以下のようにします。
- [スタート]メニューの何もない部分を右クリック。
- コンテキストメニューの[プロパティ]をクリック。
- [[スタート]メニュー]タブ[カスタマイズ]をクリック。
- [ゲーム]の[この項目を表示しない]をクリックし、[OK]をクリック。
- [タスクバーと[スタート]メニューのプロパティ]ダイアログボックスに戻って、[OK]をクリック。
ユーザーフォルダ内の[保存したゲーム]フォルダは、手動で削除すればよい。
削除したフォルダを一括して復元する場合は、[ファイル名を指定して実行]で
と入力し、[Enter]キーを押します。特殊フォルダの名前を元に戻す時も、このコマンドが有効です。
2.4. スタートアップを整理する
スタートアップ時に起動する不必要な常駐プログラムは、パフォーマンスを低下させるので、無効にした方がよい。レジストリを本格的に変更するには、CCleaner,Glary Utilities,Advanced SystemCare Free などのツールを使えばよいが、スタートアップ時に起動するプログラムを整理するだけなら、以下の方法でも可能です。
- [スタートメニュー]から[ファイル名を指定して実行]をクリック。
- “msconfig”と入力し、[OK]をクリック。
- [スタートアップ]タブをクリックし、スタートアップ時に起動するプログラムの一覧を表示します。
- チェックがついているのが、コンピュータの起動時に起動するプログラムです。製造元とスタートアップ項目を見て、不要と判断したプログラムのチェックを外します。
- [OK]をクリックして、コンピュータを再起動させます。
- スタートアップ時に自動的に起動させたいプログラムがあるときは、[スタートメニュー]→[すべてのプログラム]から[スタートアップ]を選んで右クリックし、開き、そこにそのプログラムのショートカットをドラッグします。
3. その他のカスタマイズ
Windows 7 のカスタマイズには、WinDNA 7 あるいは、英語が読めるなら、Ultimate Windows Tweaker を使うのが便利ですが、ここでは、それではカバーできない修正事項を記します。
3.1. ClearType を使用してテキストを読みやすくする
文字が滲んで汚く感じる時は、この調節が必要です。
- [コントロールパネル]→[ディスプレイ]→[ClearType テキストの調整]を選択。
- チューナーの 1 ページ目で、[ClearType を有効にする]チェック・ボックスをオンにします。
- 鮮明に映っているほうを選びながら、最後のページが表示されるまで[次へ]をクリック。
- チューナーの最後のページで、[完了]をクリックして ClearType を有効にします。
- 管理者のアクセス許可が求められるときは、右クリックして、[管理者として実行]をクリックします。
3.2. パスワード入力を省略してログオンする
一人で使用するときには、パスワード入力なしで、ログオンできるようにしたほうが、便利です。
- ウィンドウズ・キーを押しながら、Rキーを押し、[ファイル名を指定して実行]の画面を表示させます。
- “control userpasswords2”と入力し、[OK]をクリックします。
- ユーザー・アカウント画面でユーザを選択し、[ユーザがこのコンピュータを使うには、ユーザ名とパスワードの入力が必要]のチェックを外し、[OK]をクリックします。
- 自動ログオンの画面で、ユーザー・アカウントに設定してあるパスワードを入力し、[OK]をクリックします。パスワードを設定していない場合は、なにも入力せずに[OK]をクリックします。
- パスワード省略を元に戻す場合は、[ユーザがこのコンピュータを使うには、ユーザ名とパスワードの入力が必要]のチェックを再び入れ、[OK]をクリックします。
もっと抜本的な方法として、アカウントのパスワード自体を削除してしまう方法があります。
- [スタートメニュー]から[コントロールパネル]を右クリックして、[開く]を選びます。
- [ユーザ アカウントと家族のための安全設定]の[ユーザー・アカウントの追加または削除]をクリックします。
- [アカウントの管理]画面が表示されるので、パスワードを変更したいアカウントのアイコンをクリックします。
- [アカウントの変更]画面が表示されるので、[パスワードの変更]をクリックします。
- [パスワードの変更]画面が表示されるので、[現在のパスワード]欄に現在設定しているパスワードを入力し、[パスワードの削除]をクリックします。
3.3. 電源が自動的に切れないようにする
Windows 7 では、パソコンを操作しないまま一定時間が経過すると、ハードディスクの電源が自動的に切れます。初期設定では、バッテリ駆動時が5分、AC 電源接続時が20分となっていますが、ここでは、AC 電源接続時に勝手に電源が切れないようにし、かつ、カバーの開閉のたびにログオンしなくても済むように設定します。なお、デスクトップパソコンの場合は、ノートパソコンのように[バッテリ駆動]と[電源に接続]には分かれていません。
- [スタートメニュー]から[コントロールパネル]を右クリック。
- [ハードウェアとサウンド]をクリック。
- [電源オプション]をクリック。
- [カバーを閉じたときの動作の選択]をクリック。
- [スリープ解除時のパスワード保護]で、[パスワードを必要としない]を選ぶ。
- [電源オプション]に戻り、[ディスプレイの電源を切る時間の指定]をクリック。
- [電源に接続]のオプションをすべて「なし」にする。
- [変更の保存]をクリックして、終了する。
4. ファイルの移転・バックアップ・復元
旧パソコンからのコンテンツの移転には、USB3.0 対応の外付けハードディスクを使うとよい。外付けハードディスクは、日常的なバックアップにも使えます。
4.1. ファイルの移転
通常ファイルはそのまま移転し、プログラムファイルは、アップデートされていることが多いので、配布先から最新版をダウンロードします。
- Windows XP で[マイ ドキュメント]内にあったファイルは、[マイドキュメント],[マイピクチャ],[マイミュージック],[マイビデオ]に移します。電子メールの移転に関しては、Outlook Express と Gmail と Outlook の同期を参照してください。
- プログラムは、無条件で[ダウンロード]フォルダにダウンロードするようにします。事前に、外部 DLL 不要で解凍と圧縮ができるアーカイバ、Lhaplusをインストールすることをお勧めします。
- インストーラ付きのプログラムの場合、64-bit 対応のプログラムが Program Files に、32-bit 対応のプログラムは Program Files (x86) にそれぞれ自動的にインストールされます。アンインストールするときは、[プログラムと機能]から行います。バックアップの対象は、[ダウンロード]フォルダと“C:\ProgramData”にあるデータ・フォルダです。
- [ダウンロード]フォルダ内に[My Programs]フォルダを作り、インストーラ付きでないプログラムは、特殊な場合を除いて、そこに解凍します。アンインストールは、レジストリ登録されていないので、フォルダごと削除して行います。[ダウンロード]フォルダがバックアップされることで、すべてがバックアップされます。
4.2. ファイルのバックアップ
ファイルは、リスク分散のために、クラウド(サーバ・コンピュータのハードディスク)、クライアント・コンピュータのハードディスク、外付けハードディスクの三か所に保存しましょう。
- [スタート]→[スタート]→[コントロール パネル]→[バックアップと復元]の順にクリックします。
- バックアップを初めて使用する場合は、[バックアップの設定] をクリックし、ウィザードの手順に従います。
- 既にバックアップを作成したことがある場合は、定期的に実行するようスケジュールされたバックアップの実行を待つか、[今すぐバックアップ] をクリックして手動でバックアップを作成します。
- バックアップのスケジュールを変更する時は、[設定の変更]をクリックして、行います。定期的スケジュールをやめて、オンデマンドにすることもできます。
4.3. ファイルの復元
万一の時や Windows 7 をインストールしたコンピュータ間でファイルを移転する時に使います。
- [スタート]→[スタート]→[コントロール パネル]→[バックアップと復元]の順にクリックします。
- バックアップの内容を参照するには、[ファイルの参照]または[フォルダの参照]をクリックします。
- 自分のファイルを復元するには、[ファイルの復元] をクリックします。
- すべてのユーザのファイルを復元するには、[すべてのユーザのファイルを復元] をクリックします。
2012年2月に、日本マイクロソフト株式会社は、Windows 7 のコンシューマー製品(Starter、Home Basic、Home Premium、Ultimate)の延長サポートを、2020年1月14日まで提供することを決定しました。但し、メインストリーム・サポート期間は 2015年1月13日までです。なお、アップデートされたインストラクションがヘルプ:Windows にあるので、参照してください。
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